駅の階段に真新しいおたまを持ちながらぶつぶつひとりごとをいっているおじさんがいた。金を払うとか払わないとか、そんな内容だ。ひょっとして、おたまを万引きしてしまったのだろうか。それはほとんどのなぞが解ける説明だけど、おじさんがなぜおたまを万…

朝というかもう昼近く。前から歩いてきた女性がすれちがう直前にかがみこんで石を拾った。その動作はとてもスムースで一分のすきもなかった。掌の中におさまる前にちらっと垣間見たが、石は、平べったくて、ごつごつしていて、一番幅があるところで3cmくらい…

!!最終通告今話題のコンテンツ利用料徴収の詐欺メールが、ぼくのところにもやってきた。ちょっとうれしい。が、今回はあらかじめ詐欺だとわかっていたから笑ってすませるわけで、公共料金を払い忘れて督促状をもらったときのいやな感じを思うと、知らずに受…

自分でもどうかと思うのだが、ぼくはかなりこのサイトに依存していて、誇張を交えると、生きる目的のひとつといっても過言でなかったりする。ここに書くことの方が目的で、そのために歩いたり、本を読んだりしているということを一概に否定できなかったりす…

上記の本質的な困難さとは別に、小林よしのりの『戦争論』なんていうものに共感してしまう困った人たちもいるわけだが、大多数は小林よしのりに同調しているわけじゃなく周縁部にいるシニシストだという論文をみつけた。新国粋主義とシニシズム(http://class…

イラク戦争の何が特徴的かというと、攻撃の正当性が全然なかったことだと思う。それで反戦運動が盛り上がったのだけど、戦争が終わったことになって、すっかりスポイルされてしまったような気がする。戦争が終わったといっても相変わらず正当性はないままで…

イノトモ(http://inotomo.and.or.jp/)の3年ぶりのアルバム「七色」が5月25日に発売されるらしい。詳しくは http://www.ban-ban-bazar.com/hw/。自分のことをボクという女の子のせつない失恋の歌がとても好きだったのだけど、今は一歳になる子供さんがいて幸…

週末に駅前のユザワヤの前に露店を出して、3Dパズルというものの紹介をしていた（こんな感じのものです→http://www.carecom.net/leaf/i00-5522.htm）。平面が球面になっただけで、3Dとはいえないような気がするのだが。

散歩していて試されるのは脚力だけではなく記憶力もだ。歩いたコースを記録しなければならないし、さらに散歩日和に散歩している間に見たものを書かなければならない。街角、本屋、カフェ、電車の中、あらゆる場所で記憶は脱落していき、かなり印象に残った…

この話題を思いついたのは、某白装束団体が某女優さんのエッセイを読んで、ポア指令を出したとか出さないとかいうニュースともいえないニュースからなのだけど、元ネタのエッセイをまったく読んでいないので、多分ここに書くことはエッセイの内容とは無関係…

今回のテーマは君が代。君が代が国歌になったのは明治のはじめのことで、薩摩藩に伝わる琵琶曲集の中から選ばれたそうだ。歌詞自体は古今集の時代から伝わるもので、もともと「君」は相手に対する尊敬語で、お祝いのときの歌われる歌だったらしい。くわしく…

今、Wikiという道具を使ってこのサイトを更新している。ほんとうはWikiというのは、みんなで自由に書き込める掲示板のようなものだが（BBSは時系列順に発言を蓄積していくだけだど、Wikiではページ全体を自由に書き換えられる）、ここでは個人サイトのコンテ…

お気づきかもしれないが、このサイトでは「日本人」という表記は避けて、あえて「日本の人」と書いている。「日本人」と書いてしまうとそういう自明な集団が存在するように思ってしまうけど、「日本人」の定義はケースバイケースで変わってくるし、定義が定…

「戦争反対」というのはごくあたりまえのことで、特に口にだしていうようなことではないと思っていった。戦争で自分や周りの人間の生命が危険にさらされるのは誰もがいやなはずだからだ。でも、好き嫌いは相対的なものだから、たとえばキムチを食べるくらい…

このところ、書きたいことがたくさんある。でも、そうしていざ書こうとして思うのが、自分がいかにものを知らず、表面的な知識しか持ち合わせていないかということだ。いろいろ見たり読んだりしているつもりでも、字面をなぞっているだけで肝心なところが理…

小説『指輪物語』を読んだ人、映画『ロード・オブ・ザ・リングス』を見た人向け。http://www.lifeisajoke.com/pictures430_html.htm

ドリアンに夢中！(http://www.so-net.ne.jp/overseas/sg/food/restaurant/backno/a11-16.html)

多義性について(http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/~ctakasi/second/03semi/complexity.html)

「本に関する3つの記憶」について。『指輪物語』、題名不詳の明治の飛行機乗りの一代記、『母なる夜』という3冊の本を無理やり「歴史」という言葉でくくって、そこから「歴史」はいやで「日常」がいいというぼく自身の好悪の表明をしたものだ。なぜ消したか…

アトムの誕生日は今年の4月7日だったそうだけど、妹のウランちゃんの誕生日はいつなのだろう。ところで、全身が劣化ウランでできた劣化ウランちゃんだったらいやだ。劣化ウランがそばにあるというだけではほとんど人体に悪影響はないが、燃焼しやすいという…

NHK教育のフランス語会話の國枝先生が気になる。ちょっとなよなよしているなと思っていたら、この間生徒役のRihitoに唐突に「先生は男ですか、女ですか」とたずねられるシーンがあって、見ているこちらの方がどきまぎしてしまった。國枝先生はそれでも落ち着…

『ロード・オブ・ザ・リングズ／二つの塔』を見て思ったのだが、今ぼくらの住んでいる世界はどちらかといえば、物語の結末とは逆にサウロン、サルーマン連合軍が勝ったあとに作られた世界のような気がする。サウロンは一神教の神みたいな存在となって対立を…

特に酒場などで、どうにも噛み合わない議論というのがあったりするが、これは実はお互い同じことを話しているようで全然違う別のものについて話しているのではないかと思ったりする。たとえば知り合いのスズキさんについての話でも、確かにそのスズキさんは…

白装束の一団が移動を始めたらしい。彼らに対して何ら同情も共感も感じないが、そういうわけのわからない集団がそばにいるということは、異質なものとの対話や共存をするための練習になりはしないかと思う。もちろんオウム真理教という悪夢を忘れることはで…