中つ国の末路

ロード・オブ・ザ・リングズ/二つの塔』を見て思ったのだが、今ぼくらの住んでいる世界はどちらかといえば、物語の結末とは逆にサウロン、サルーマン連合軍が勝ったあとに作られた世界のような気がする。サウロン一神教の神みたいな存在となって対立をあおり戦争をまきおこし、サルーマンは高度な科学技術で自然を次から次へと破壊してゆく。それが今も続いている。

あるいは、物語どおり主人公の側が勝ったのだけれど、中つ国に残った人間たちは長い年月の間にサウロンを信仰し、サルーマンのまねをするようになっていったのかもしれない。実はどこかの国の指導者の指に「ひとつの指輪」がもうはまっているのかもしれない。