2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

帽子の色拡張編

帽子の色の種類を m とする。 ああ、無駄に遠回りして、調和級数とか二進法とかいろいろ考えてしまった。m種類の色に、色0、色1、……、色m-1という名前をつけて、それぞれ p(0), p(1), …… p(m-1) 個あるとする。以下の式でチェックサムcを求める。最後尾の人…

帽子の色

n人が協力する。彼らははじめに作戦を共有できる。作戦が決まったら東を向いて東西一列に並ぶ。ここで全員赤または白の帽子を等確率で被らされる。だが、東を向いているので、自分よりも東側にいる人の帽子の色しか分からない。西側の人から順番に自分の帽子…

集団知

「他の人がどう思うかで自分が動く」(ケインズの美人投票の原理)というのは、市場という集団知の本質でもありますが、権力の本質でもあります。 集団知というのがあるとして、それが知といわれるだけの要件を兼ね備えるためには、個々が独自の判断でその結論…

戦争を知らない大人たち

戦争調査:「間違った戦争だった」43% 毎日新聞実施 なんだかおかしな設問だなと思う。「間違った戦争」と「やむを得ない戦争」が選択肢として同列にきているのがおかしい。「間違った」は道徳的な価値判断だし*1、「やむを得ない」は状況に対する判断だ…

コナトゥス

もう少し続きます。エチカを読み終えたばかりで影響を受けやすい体質のため、かなりスピノザっています。 暴力といっていいような過酷な状況に置かれた人もいると思いますが、ある特定の主体的な意志が暴力をふるっているのではなく、複雑に絡み合った社会シ…

非対称性×非対称性=非対称性

まず、そもそも出発点が圧倒的な「対称性のなさ」「整合性のなさ」であること(例えば死ぬのは首を切られた労働者ばかりであって、首を切る側でない)を確認しておきたいです。つまり現時点では、「血で血を洗う」どころか、一方の血が一方的に流れている状…

対称性

「今日の長期不況下において首を切られ路頭に迷い一家離散や一家心中を始めとする自殺に苦しむ労働者には抵抗の暴力を振るう権利があると思います」 とすれば、倫理の要請する対称性から、その労働者たちに暴力を振るわれた人たちは、彼らに抵抗の暴力を振る…

「なんでもあり」というネグレクト

また、問題設定自体、我々の価値観で判断したものにすぎないという意見もある。自分たちは少産少死の社会で暮らしている。産む子どもの数は少なく、死ぬことも少ない。だから、命を大切にという気持ちも芽生えやすい。それに対して後進国は多産多死である。…