おたまと話す

駅の階段に真新しいおたまを持ちながらぶつぶつひとりごとをいっているおじさんがいた。金を払うとか払わないとか、そんな内容だ。ひょっとして、おたまを万引きしてしまったのだろうか。それはほとんどのなぞが解ける説明だけど、おじさんがなぜおたまを万引きするほど必要としているかというなぞは解明できない。