彼我

韓国の盧武鉉大統領*1が日本にきてたが、そうするとついつい「われらが」小泉首相と比較してしまうのだった。かたや理想主義者でありながら本質的でない部分については妥協を行うことのできる大人、かたや定見のないゆきあたりばったりで、口では「国益」といいながらその「国益」を無視して個人的な情を押し通してしまう子供。

その違いは個人的な資質の問題ではなく選ぶ側選ばれる側全体の政治的リテラシーの高さの問題で、今の日本の政治的リテラシーの限界を示す政治家が小泉純一郎ではないか思うと幻滅せざるをえない。

そもそも、誰ももう小泉純一郎のいうことなんて信じていないにもかかわらず高い支持率を集めているし、この国のことなんて誰一人真剣に考えてやしないのにナショナルな心情だけが霧のように立ち上る。まさに絵に描いたようなシニシズムだ。

そういう状況を嘆くのにも、こんなシニカルな文体を用いなければならないという行き場のなさ。句点をつけずに唐突に終わ

*1:2006/07/15:3年たってみるとかなりこのエントリーは盧武鉉を買いかぶっていたと思う。排他的な民族意識をあおっているという点で、小泉の同類かそれ以下かもしれない