なぜ人を殺してはいけないかはなぜいけてないか

哲学的なことでも書いてみようかと思ったが、最初に選んだテーマが失敗だった。いや、テーマのせいじゃなく、与えた前提条件の問題だ。当初のもくろみでは「戦争」ということを考えるにあたって、まず殺人がいけないという倫理を、すべてを疑うという立場から考えてみようとしたのだ。

ところが、いきなり「道徳」、「宗教」、「ヒューマニズム」という大きなくくりごとに、検証もしないでただ頭ごなしにだめときめつけてしまったので、話の発展のしようがなくなってしまった。最低限「自分が殺されたくない」というところからはじめるべきだったのに、そこにすらいきつかなかった。書いているうちに当初のもくろみとちがってしまうことが多くて、こまってしまう。

だが、当初のもくろみどおりだったとしても、結局は哲学史をなぞっていくだけのことだったろうと思う。哲学史の啓蒙書でも読んだほうが早いだろう。

まあ、最初からつまづいてしまったので、ぱんせというのはやめて、日記という形で、いろいろ考えていくことにします。

と書いていることも当初書こうとしたことと同じかどうか自信がないが。