スピノザ『エチカ』第二部定理47の備考より

世の大抵の論争も、人々が自分の精神をよく表現しないか、それとも相手の精神を誤って解釈しているから起こる。というのは、彼らは最も激しく対立している場合でも、実はまったく同じことを考えているか、そうでなければまるで異なる主題について考えているかであり、したがって相手のせいにしている誤謬あるいは不条理が本当は存在していないことが多いのである。